💻マーブル・マッドネス
KEYCHRON T1 HE が欲しい人生だった。
同社 Nape Pro は注目を集めまくったが T1 HE はシュンとしちゃって見る影もない。クラファンに参加したかったなあ。見つけるのが遅かった。で、テクノ・エッジにバッファロー初のトラマウと紹介されたものを見切りで購入。一週間ちょっと使ったら比較したいなという要素が出てきたので先に市場へ出回ったエレコムのも追加購入した。
結論としては、エレコム IST PLUS を〈痛くない、掃除少な目〉ということで日常使用とし、バッファロー BSTBB700 を DTM で使いわけるという体制になった。おそらく T1 HE は買わない。トラマウ沼入門編ということで戦々恐々としている。ホイールとボール、センサー、レシーバー、 DPI 切り替えはバッファローがいいし、シャーシ、オンボードメモリ、支持構造はエレコムがいいからだ。
合併すればいいのに
ロジクール、ケンジントンあたりの「トラックボール」に慣れた人には「ふざけんな」と言われるだろうが、そういう人は「これだから新人は」とか冷笑しながら読んだらいいんじゃないでしょうか。たわけ。
仕様の比較
| 項目 | IST PLUS(ボールローラー版) | BSTBB700 |
|---|---|---|
| 型番 | M-IT10MRS | BSTBB700BKX / BSTBB700WHX |
| 発売 | 2026 年 6 月 | 2026 年 9 月 |
| メーカー価格(税込) | 8,380 円 | 6,990 円(公式ストア直販) |
| 接続 | USB レシーバー(2.4GHz)、Bluetooth Low Energy | USB レシーバー(2.4GHz)、Bluetooth 5.0 |
| ボール径 | 約 36mm | 34mm |
| 支持方式 | ボールローラー(支持ユニット交換式) | 人工ルビー 3 点支持 |
| 解像度 | 初期値 500DPI、専用ソフトで 100〜4,000DPI | 500/800/1,200DPI の 3 段階、本体ボタンで切替 |
| ポーリングレート | 非公表 | 非公表 |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 約 96×126×52mm | 95×117×51mm |
| 質量 | 約 120g(電池を除く) | 約 150g(電池を含む) |
| 電池寿命(目安) | 最長約 2 年 1 か月 | 最大約 2 年 6 か月 |
IST PLUS には、支持方式をベアリングにした上位版(M-IT11MRS、10,980 円)もある。本稿で比べたのはボールローラー版である。
主観評価
好評価ふつう難あり
| 観点 | エレコム IST PLUS | バッファロー BSTBB700 |
|---|---|---|
| 支持構造・掃除 | ボールローラー。メンテフリー。 | 人工ルビー。要高頻度ケア。 |
| 手首の負担・形状 | 平たくて楽だが大き目 | アーチ状で手首に体重・痛み |
| ボール | 36mm・サードパーティ品が乏しい | 34mm・交換球が見つけやすい |
| センサー挙動 | やや間引き感 | フレームレート高めの印象 |
| 無線の安定性 | レンジ稼働でガビガビ | 干渉を感じにくい |
| DPI 切替 | 専用アプリのみ | 本体ボタンで 3 段切替 |
| オンボード・割当 | メモリ/ボールスクロール割当あり | Windows 機でアプリ必須 |
| ホイール | 加水分解を予感させる素材 | アルミ/ステン・回転慣性あり |
| ポーリングレート | 約 120Hz | 約 120Hz |
| 価格(税込) | 8,380 円 | 6,990 円 |
人工ルビー vs ボールローラー
底面の穴からボールを押し出して外せるのは両者共通。
バッファローの人工ルビー支持はボールの初動が詰まりやすい。ボール表面の皮脂やほこりがルビーの周囲に溜まる為で、気になり始めたら一日に何回も掃除する羽目になった。これはしんどい。比較するなら必ず違う支持方式のものを選ぼうと思った動機でもある。
ボールローラーは機構に掃除を減らす工夫もなされている。強めにボール回してたら少し綺麗になって回復するような印象。実際にも違和感を感じることが減り、ほとんどケアしていない。仕組みを確認するための1度を除いて外していない。1週間使っても掃除が要らなかったというレビューもある。
ベアリングも選べたがレビューには「敏感すぎ♡」とのことだったので、ボールローラーで不満だったら試そうということに。若いころは精密作業なぞ手で朝飯前だったが、中年になって不随意筋化したのでね。試してもいいんだけどボールマウスの樹脂ローラーが固着ゴミで移動不良を起こしていたのを思い出して敬遠中。
手首がつらい!マウスからのコンバージョン
バッファローで感じた相性の一つ。マウスでは手首で支えて掴み持ちするスタイルなんだが、トラマウ使用時にそのままだと手のひらと手首の間にいつの間にか結構な体重が掛かって痛みを感じたせいでトラウマ。エレコムを買うときに平たい形状なのは確認したんだが、あとで比較するとエレコムのが 1mm だけ高い。
手を被せたとき、手首の角度がバッファローでは 1〜2 度ほど上がる。数値的にはわずかの差だがエレコムに変えた時はっきり楽になった。バッファローは背をアーチ状に盛り上げた形状である。エレコムは、握らずに手を置く前提で設計されている。
実物を店頭で確かめたほうがよいのは当たり前だけど、自分の環境で使わないとなかなか知れないことであるなと思う。
はっきりしなかった要素
接続方式が無線で家庭使用の場合は電子レンジに気を遣わないといけない。エレコムの BT 使用中にレンジアップイベントがあって動きがガビガビになったので気が付いたが、レシーバー接続に切り替えてもダメだった。バッファローを手で持ったままボール操作したが問題を感じなかった。サンプル1回の状況なのでこれは条件が揃わないと何とも言えないのだけど。
※電子レンジは WiFi や BT の規格にある 2.4GHz 帯に非常に大きなノイズを出す。
ただ、気のせいか、バッファローのほうでのマウス挙動はフレームレート高めに感じる。エレコムのは2度に一回みたいな間引かれ方をしている感じ。あくまで印象。ポーリングレートを調べたのはそのせい。
細かい機能差
DPI
エレコムは専用アプリでのみ DPI 設定が可能。 DAW などクリエイティブ作業にはすぐ切り替えできる Pro を用意する必要があるが、お値段もプロい。バッファローは本体上面のボタンで切り替えできる。
オンボード
オンボードメモリやトラックボールでのスクロール割り当てが出来るのはエレコム。ショートカットをあてたい人はエレコム一択。ボールでホイールは快適だが1つボタンを押している間だけオンされる。
ホイール
エレコムのホイールは加水分解を予感させる素材。ケアできるとは言え今の時代これはないんじゃないかな。バッファローのホイールはアルミかステン製と思われ、遠心力で回転慣性ありのタイプなのでホイールをそのまま使えばいい。
ポーリングレート
非公表のポーリングレートは簡易測定で両方が約 120Hz だった( IST PRO は 1,000Hz )。
ボール
エレコムの 36mm ボールはサードパーティ品が見つからなかった。浅い検索だったが、 34mm 品は簡単に見つかった。
出典
バッファロー「BSTBB700BKX」製品ページ https://www.buffalo.jp/product/detail/bstbb700bkx.html
エレコム公式ストア「トラックボール“IST PLUS”(親指操作タイプ)ボールローラー」https://shop.elecom.co.jp/item/4549550400718.html
Mouse Polling Rate Test https://hardwaretest.org/mouse-polling-rate-test/